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2017 年度 実績報告書

グローバル人材のための文字教育の開発-漢字を「むずかしい」から「楽しい」へ

研究課題

研究課題/領域番号 15K12897
研究機関聖心女子大学

研究代表者

小川 早百合  聖心女子大学, 文学部, 教授 (20276653)

研究分担者 関 かおる  神田外語大学, 神田外語キャリアカレッジ, 講師 (20730592)
武井 直紀  東京工業大学, 留学生センター, 教授 (50293064) [辞退]
栗原 由加  神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (50733482)
尾崎 久美子 (渡辺久美子)  国際基督教大学, 教養学部, 講師 (60201175)
本田 弘之  北陸先端科学技術大学院大学, グローバルコミュニケーションセンター, 教授 (70286433)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード漢字 / 文字教育 / 漢字教材 / 漢字学習 / 非漢字圏
研究実績の概要

本年度の研究会は、第1回目を7月8日(ベトナム・ハノイのPhung Dong大学の林康仁先生も参加)、第2回目を9月3日、第3回を12月16日(2015年までの研究分担者の武井直紀先生参加)、第4回を2018年2月10日(神戸と東京の2拠点からの遠隔会議システム使用)の計4回を開催。また2017年9月6日~9日にタイ、ラオスでの調査を実施した。
調査結果の分析から、身近に使う語彙(教室での指示語、教科書に頻出する漢字、自分の氏名を漢字書きにしたもの、など)は親しみを持っていることが判明した。一方、本研究課題は、漢字学習をむずかしいものと捉えるのを解消することにあるため、親しみのある場を想定して、そこで使用される語彙を漢字で覚えることから入っていくこととした。
また、そうした漢字が、日本語教科書で、どう教えられているかを 基本語彙の作成(尾崎)によって確認し、それらを考慮した上で、新たな漢字教材の作成に取り組んだ。そして、親しみのある場面を抽出し、その中から5場面(天気・季節、大学の生活、病気・薬、旅行、恋愛・結婚)を選び、「使える漢字シリーズ1~5」の作成に取り組んだ。
作成のポイントは、①楽しく漢字を学べる・覚えられることを目指すもの、②日常生活のテーマごとに1つの漢字をまとめて示すもの、③漢字はむずかしいものでなく、日本語教科書でよく使われる基本的漢字から選択、④漢字や熟語の意味の理解を助けるためのイラスト・写真などをなるべく多く取り入れたカラー印刷。、の4点である。
3月に完成したシリーズを、昨年度までの調査に協力してくれた各教育機関に送付し、今後使用をしてもらい、評価点・改善点のフィードバックを依頼した。今後も引き続き、教材に改良を重ねる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 漢字学習の意欲に影響する要因-ラオス国立大学及びヤンゴン外国語大学の調査結果の比較検討を通じて-2018

    • 著者名/発表者名
      栗原由加、関かおる
    • 雑誌名

      神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学会紀要

      巻: 第3号 ページ: 17-32

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ラオス国立大学及びヤンゴン外国語大学における漢字学習実態調査報告2018

    • 著者名/発表者名
      栗原由加、関かおる
    • 雑誌名

      JSL漢字学習研究会誌

      巻: 第10号 ページ: 56-61

  • [雑誌論文] 非漢字圏における漢字教育に関する実態調査および提言 -ヤンゴン外国語大学におけるインタビュー調査を通じて-2017

    • 著者名/発表者名
      栗原由加、関かおる
    • 雑誌名

      神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学会紀要

      巻: 第2号 ページ: 17-30

    • 査読あり
  • [学会発表] 非漢字圏における漢字学習に関する実態調査結果-ヤンゴン外国語大学およびラオス国立大学における調査結果より-2017

    • 著者名/発表者名
      栗原由加、関かおる
    • 学会等名
      第70回JSL漢字学習研究会

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公開日: 2018-12-17  

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