研究課題
◎概要:アジア圏国際英語学習者コーパス(ICNALE)の新規モジュールとなる校閲モジュールの開発を進める。◎本年度進捗:2016/4月に,先行研究レビューを踏まえ,本プロジェクト用の作文評価ルーブリックの作成。2016/月に日本・中国・韓国・台湾・タイの学習者作文(約80本*4=320本)の校訂に着手。 同6月にJPNモジュールの先行処理データ(40本)の校訂・評価作業が完了。同6月に今後の作業進捗についての調整会議(評価者間分散を統制するための共通作文に対するキャリブレーション評価システムの構築と新規の作業委嘱)。および,JPNモジュール(残40本)の校訂・評価作業が完了。2016/8月に本年度データ収集が完了。2016/12月に ICNALE(本体作文モジュール)の拡張データセットとしてアラブ首長国連邦(UAE)でのデータ収集が完了。2017/2月に学習者の作文データの分析の基礎資料となる「大学入試センター試験英語語彙表(1987~2014年)」の開発・公開が完了。◎アウトプット:口頭発表として,シンポジウム 東アジアの言語研究とL2教育研究~コーパスが拓く学際研究の領野~(大学英語教育学会東アジア英語研究会特別シンポジウム),Grammatical and Contextual Correctness in L2 Writing: An Analysis of the ICNALE-Proofread, A Newly Designed Parallel Corpus Including Learners' Original and Edited Essays (全国英語教育学会), 3つの作文評価法:ばらつきが小さく精度が高いのはどれか(統計数理研究所)ほか。著書・論文として『ベーシック応用言語学』(ひつじ書房)ほか。
2: おおむね順調に進展している
ELF圏6か国・地域のうち,約半数で校閲データ収集が完了。おおむね予定通りの進捗である。なお,収集データは年度末までに整理を終え,2017年4月中に公開予定。
本年度の予定1)残りの2か国・地域での校閲データ収集2)同じく評価データの収集3)収集データの公開のためのオンラインプラットフォーム開発4)関連研究をまとめた新しい論文の作成
すべて 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 4件、 招待講演 6件) 図書 (3件) 備考 (1件)
言語資源活用ワークショップ2016発表論文集(国立国語研究所)
巻: NA ページ: 190-200
第2回学習者コーパスワークショップ予稿集:学習者コーパス利用の可能性を考える(国立国語研究所)
巻: NA ページ: 57-68
大学教育研究(神戸大学大学教育推進機構)
巻: 25 ページ: 63-81
日英言語文化研究(日英言語文化学会)
巻: 5 ページ: 10-26
Proceedings of The Sociolinguistic Society of Korea 2016 Autumn Conference
巻: NA ページ: 91-106
A.Moreno Ortiz & C.Pérez-Hernández (Eds.), EPiC Series in Language and Linguistics, 1 (CILC2016: 8th International Conference on Corpus Linguistics)
巻: 1 ページ: 202-215
http://language.sakura.ne.jp/icnale/