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2015 年度 実施状況報告書

データマイニング手法を応用したランデスクンデ・リソースの設計・構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K12910
研究機関神戸大学

研究代表者

林 良子  神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (20347785)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードドイツ語教育 / 教材・教育メディア / 第二言語習得
研究実績の概要

本研究では、ドイツ語教育におけるランデスクンデ(Landeskunde:地誌・文化)の取り入れ方を再検討するため、ドイツ語学習に有用な現在の資料を収集し、整理し、日本のドイツ語教員・学習者にとってより有益な情報を整理して示すことを目的としている。 この目的のために、本年度は日本で出版されているドイツ語の教科書に挙げられている文化項目を収集し、整理し、必要な項目を抽出する作業を行った。具体的には、2010年以降に出版された97冊の大学生向けのドイツ語の教科書に挙げられている項目を整理した。その結果、ほぼすべての教科書にはランデスクンデの記述がみられ、その項目には偏りがあることが明らかになった。抽出された項目は、食文化、産業、都市、文学、教育、歴史、芸術(音楽、美術等)、行事・宗教、スポーツ、交通、映画、社会問題、ことば、政治、法律、環境政策、自然・気候、生活(住居、店、医療、家族など)、建築、世界遺産であり、食文化、都市、芸術、スポーツ、生活などの項目が頻度が高いことが分かった。さらに、ドイツ語学習者を対象として、ドイツ語を1年間学習した後で、ドイツ語の学習に有用であると感じられるランデスクンデの項目は何かというアンケートを行った。結果として、宗教・伝統行事や教育、マイスター制度など、日本と異質な点についての回答が多く得られた。これらのアンケート結果もあわせ、今後はドイツでのデータ収集に臨むための基盤となるデータを収集することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究をスタートさせるうえで欠かせない、多くの資料の収集や整理がすすんだこと、アンケートによって目に見える結果が得られたこと。また、次年次にドイツで行う予定の調査について、十分に研究うちあわせができたこと。

今後の研究の推進方策

今後は、日本での資料収集・整理を続けるとともに、ドイツでの作文データの収集を行う。また集められたデータをもとに、データマイニング手法を応用した整理を、専門家らの助言をもとに試みる。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] レンヌ第一大学(フランス)

    • 国名
      フランス
    • 外国機関名
      レンヌ第一大学
  • [国際共同研究] ハンブルク大学/デュイスブルク大学/ラインマイン大学(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ハンブルク大学/デュイスブルク大学/ラインマイン大学
  • [雑誌論文] 遠隔授業における異文化コミュニケーション能力―CARAPを尺度とした評価の試み―2016

    • 著者名/発表者名
      林良子・国村千代・金田純平
    • 雑誌名

      Proceedings ofthe 22nd Princeton Japanese Pedagogy Forum

      巻: 22 ページ: 234-246

    • 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 日本のドイツ語学習者のためのランデスクンデ・リソースの構築に向けて2015

    • 著者名/発表者名
      林 良子
    • 雑誌名

      ドイツ語教育

      巻: 20 ページ: 27-29

    • 査読あり
  • [雑誌論文] グローバル時代の外国語教育と情報発信-ICTを用いた遠隔共同授業の実践を通して-2015

    • 著者名/発表者名
      林 良子
    • 雑誌名

      コンピュータ&エデュケーション

      巻: 39号 ページ: 32-38

  • [雑誌論文] Zur Aussprache der runden Vokale im Deutschen - Beobachtungen der Vokalartikulation im Deutschen unter Verwendung von MRI und Hochgeschwindigkeitsphotograpie2015

    • 著者名/発表者名
      Ryoko Hayashi
    • 雑誌名

      Muendliche Kommunikation im DaF-Unterricht: Phonetik, Gespraech und Rhetorik

      巻: 2015年度 ページ: 65-72

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] 複言語・複文化環境における協働プロジェクト―日仏の遠隔授業を通して―2015

    • 著者名/発表者名
      林良子・国村千代・金田純平
    • 雑誌名

      ヨーロッパ日本語教育

      巻: 19 ページ: 277-278

  • [学会発表] DaF trifft DaF-fuer ein globales Netzwerk2015

    • 著者名/発表者名
      Ryoko Hayashi
    • 学会等名
      DAAD Fachtag
    • 発表場所
      中京大学(愛知県・名古屋市)
    • 年月日
      2015-11-28 – 2015-11-29
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 遠隔授業における異文化コミュニケーション能力―CARAPを尺度とした評価の試み―2015

    • 著者名/発表者名
      林良子・国村千代・金田純平
    • 学会等名
      The 22nd Princeton Japanese Pedagogy Forum
    • 発表場所
      プリンストン大学(プリンストン・アメリカ)
    • 年月日
      2015-05-09 – 2015-05-10
    • 国際学会
  • [図書] Muendliche Kommunikation im DaF-Unterricht: Phonetik, Gespraech und Rhetorik2015

    • 著者名/発表者名
      Japanische Gesellschaft für Germanistik eds., Mayako Niikura, Ryoko Hayashi, Markus Rude und Gabriela Schmidt
    • 総ページ数
      169
    • 出版者
      Iudicium

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公開日: 2017-01-06  

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