救急医療初期対応時に必要とされる英語の視聴覚教材開発

2016 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 15K12919
• 研究機関: 日本体育大学
• 研究代表者: 秋山 庵然 日本体育大学, 保健医療学部, 教授 (00123117)
• 研究分担者: 山口 和之 日本体育大学, 体育学部, 教授 (00339491) ; 朝日 茂樹 日本体育大学, 保健医療学部, 教授 (30158729) ; 後藤 ちとせ (堀内ちとせ) 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 准教授 (50257606) ; Susan.L Miller 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (60259091) ; 町田 輝雄 日本体育大学, 体育学部, 教授 (60328896) ; 小川 理郎 日本体育大学, 保健医療学部, 教授 (70318484) ; 鈴木 健介 日本体育大学, 保健医療学部, 助教 (20732506)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 救急医療英語 / 病院前救護英語

研究実績の概要

グローバル化に伴い、ビジネス目的で、あるいは観光目的で訪日する外国人の数が増加している。2020年には東京オリンピック開催も予定されている。必然的に日本語の話せない傷病者の数も増加する。救急隊員が現場に駆けつけても日本語で救急対応できないケースが増加することが予想される。これではせっかくの日本の先進的な救急医療やそのシステムを有効に生かせない。日本語は話せないが英語は話せる傷病者は少なくない。
そこで本研究では日本の救急隊員・救急対応関係者がこのような日本語が話せない傷病者と英語で直接対応ができるように、救急医療対応時に必要とされる英語に特化した視聴覚教材を開発・作成した。作成したDVD教材「救急救命士に必要な場面別英語対応ガイド」では５場面（交通事故・転落事故・胸部疾患・頭部疾患・心肺停止）を設定し、それぞれの場面で傷病者と救急隊員とのあいだで交わされる救急医療英会話が学習できるようにデザインされている。シナリオは救急専門医と救急救命士によって作成され、DVD収録時には救急救命士に救急隊員を演じてもらうなど、臨場感のある教材とした。このDVDに対応する紙媒体テキストも作成した。
実際の救急医療現場を想定しての場面設定に基づく視聴覚教材はこれまでなかったものである。したがって、本DVD教材は英語対応が求められている現職の救急隊員の方々のためには無論のこと、現在救急救命関連職に就こうと学修に励んでいる学生たちのためにも役立つ実践的な教材である。

研究成果

• [学会発表] 救急救命士のための視聴覚教材開発 (2016)
  • 著者名/発表者名: 秋山庵然
  • 学会等名: 大学英語教育学会 (JACET)関西支部秋季大会
  • 発表場所: 関西外国語大学・中宮キャンパス（大阪府・枚方市）
  • 年月日: 2016-11-26 – 2016-11-26