国内企業のダイバーシティ戦略について、特にタイに進出する日系コンビニエンスストアに注目し、セブンイレブンとファミリーマート関係者、タイ研究者、バンコクやバンコク近郊に在住するタイ人へのインタビュー調査等を行った。これらのインタビューデータや先行研究から得られた知見に基づき、企業の海外展開において重要視される「現地化」路線をダイバーシティ・マネジメントの主要な要素と捉え、それに対する新たな分析概念として19世紀以降のキリスト教宣教においてたびたび取り上げられてきた「文脈化」概念を用いることの有効性を検討した。アジア経済研究所等の研究会で成果発表すると共に、同研究所の論集に関連論文を投稿した。
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