研究課題
挑戦的萌芽研究
北アフリカ、とりわけ、チュニジアにおける会社関連法制について調査研究を行うと同時に、イスラーム圏における会社関連法制にシャリーアが影響を与えていると考えられるのかどうか、どのような影響を与えているのかについて調査し、分析を行った。併せて、シャリーアによれば、現代会社法の基本概念である法人及び(社員の)有限責任はどのように評価されるのか、許容されるのかについて検討を加えた。
会社法
北アフリカ諸国における会社法制(会計・監査制度を含む)をとりあげた日本でははじめての研究成果であると考えられる。また、北アフリカ諸国はフランスの影響をうけつつ、他方では、イスラーム圏に属することから、シャリーアが法制にどのような影響を与えているかは重要である。会社法制に対して、現実にはほとんど影響を与えていないと評価できそうであるが、理論的には、現在の法制とシャリーアとの衝突の可能性がありうることを明らかにした。