研究実績の概要 |
4月14日にフランスのリヨン第3大学で開催された国際医事刑法シンポジウム:French Law from a Comparative Law Perspective: For an Overhaul of Medical Criminal Law?」において、「Medical Accidents and Criminal Responsibility in Japan」と題して報告し、その成果は、Patric Mistretta (Ed.), French Law from a Comparative Law Perspective: for an Overhaul of Medical Criminal Law? (pp.133-138),2017にて公刊された。7月3日には、オーストリアのウィーン大学病院のレオポルト・マルツィ教授をお招きし、医療安全に関する講演会を実施した(訳文公表)。さらに、ドイツのハレ大学のヘニング・ローゼナウ教授をお招きし、10月26日にインフォームド・コンセントについて、11月8日には生殖医療に関する講演会・意見交換会を実施した。また、9月18日に中国の東南大学法学院で終末期医療に関する講演を、11月3日に国立台湾大学で医療安全に関する講演を行った。さらに、2018年3月13日に、台湾の国立高雄大学法学院で「専断的医療と刑法」に関する台湾・日本・ドイツの国際シンポジウムで「日本における専断的治療行為と刑法」と題した報告をした。また、2018年3月17日-20日にかけて甲斐が科研費で、イタリアのボローニャ大学法学部を訪問し、医療機器およびロボティクスをめぐるイタリアの法的責任について、アッティリオ・ニスコ教授やダニエラ・ピアーナ教授らと意見交換を行った。なお、単著『終末期医療と刑法』(成文堂)、編著『再生医療と医事法』(信山社)を公刊した。
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