研究課題/領域番号 |
15K12999
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
畠山 京子 関西外国語大学, 外国語学部, 准教授 (90614016)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 現実主義 / 構成主義 / 日本 / 安全保障 / 軍事支援 |
研究実績の概要 |
初年度は、先行研究の調査・分析、暫定的な理論的枠組みの構築、実証研究とすべて同時に着手した。本研究では、構成主義と現実主義にまたがる理論的枠組みの構築を目指している。しかしながら、理論横断的な枠組みの構築は容易ではないため、全て同時着手するという形で研究を進めている。今までの調査では、新現実主義だけでは説明しきれない側面があることが明らかになると同時に、見落とされがちであるが古典的現実主義と構成主義は共通の視座を持つことも明らかになった。こうした発見を理論的枠組みや仮説に発展させることが今後の課題であろう。 これらの研究の実績として、AP学会、IPE研究会、ISA、において、まだまだ稚拙ではあるが研究結果の発表を行った。これらは、同じ内容ではなく、フロアからの意見や批判をもとに、前回の発表に修正を加えていく形で行った。また、物質的相互依存が進む中、物質的な依存(この場合はレアアース)が安全保障に与える影響について考察した論文を出版した。今回の研究では、相互依存が進む世界において、構成主義的な視座を取り入れることの重要性を提示することが目的の一つでもある。この点において、同論文は、t題材は本研究と直接関係はないものの、基本的な枠組みを考えるうえで研究に寄与するであろう。一方、非物質的要因が外交政策の変化に与える影響について書評を書いた。この書評では、非物質的要因だけでは因果関係が説明できない旨を指摘した。こうした研究や執筆を通して、現実主義か構成主義といった二者択一の立場をとるのではなく、理論横断的な立場から外交を説明することの重要性への理解を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究では現実主義と構成主義にまたがる理論横断的な視点から日本の南シナ海における軍事支援を検証することを目的としている。しかし、仮説及び理論的枠組みの構築ができていない。
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今後の研究の推進方策 |
日本の対外行動について情報収集をさらに進めると同時に、先行研究や理論的研究について調査を進め、枠組みの構築を図る。また、政策決定者へのインタビューを開始すると同時に、被支援国がどのような認識を持っているのか検証するため現地調査も行う。最後に理論的枠組みの修正及び再構築を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2016年3月にアメリカで学会報告を行ったが、その清算が3月末時点で終わっていなかったため。同出張旅費(約30万)を入れると次年度使用額は生じない。
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次年度使用額の使用計画 |
上記の理由につき、使用計画に変更はなし。
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