研究課題/領域番号 |
15K13002
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
栗野 盛光 筑波大学, システム情報系, 助教 (90732313)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ゲーム理論 / マッチング理論 / 制度比較 |
研究実績の概要 |
この研究プロジェクトは、マッチング市場において中央集権的制度と分権的制度の比較を理論的に分析し、その結果を経済実験によって実証する。特に、理論面では、先着順による非分割財の配分など分権的制度に対してコンテスト理論を応用する。
本年度は、研究代表者が現在共同研究している大学入試マッチングの集権的制度と分権的制度の進行中の論文 Hafalir, Hakimov, Kubler, and Kurino, “College admissions with entrance exams: Centralized and versus decentralized,” Discussion Paper Series, WZB Berlin (2014) について研究を実施した。より強い理論結果を得ると同時に、既に得られている実験結果に対して新たに統計分析を行った。さらに、実験結果を補強し、今後の理論モデルの展開を検討するために、新たな経済実験の実施が必要と判明した。そのため、本年度は、実験実施のための準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初想定した理論モデルにおいて強い理論結果を証明できずにいるが、基本モデル(Hafalir, Hakimov, Kubler, and Kurino, 2014)において新たな理論結果を得たため。
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今後の研究の推進方策 |
本プロジェクの実施期間は2年あるので、実施期間当初の研究計画で想定していた理論モデルに固執し、結果を出すことを目標にする。同時に、基本モデル(Hafalir, Hakimov, Kubler, and Kurino, 2014)の理論と実験の拡張を展開する。研究計画にあるように、海外研究協力者と意見交換を行うと同時に、国内外のセミナーおよびカンファレンスに積極的に参加する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究会で外部より(国内の)研究者を招聘する予定であったがキャンセルになったため未使用金が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
海外研究協力者を日本に招聘するために研究費を使用する。また、情報収集や意見交換のために学会や研究会に参加する旅費として研究費を使用する。その他、関連図書の購入、PC周辺機器購入に研究費を使用する。
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