研究課題/領域番号 |
15K13025
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
家森 信善 神戸大学, 社会システムイノベーションセンター, 教授 (80220515)
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研究分担者 |
柳原 光芳 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (80298504)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 金融経済教育 / 金融リテラシー / 中小企業経営者 / 経営力 / 金融トラブル / 高齢者 / 若年社会人 / アンケート調査 |
研究実績の概要 |
金融経済教育の重要性について、内外で広く認識されるようになってきた。しかし、我が国では金融経済教育や金融リテラシーを巡る研究はようやく端緒についたばかりであり、研究を本格させる必要性がある。 我々の研究計画では地域間の金融リテラシーの格差についての調査を2016年度に実施する予定であったが、金融広報中央委員会が2016年2月に、地域間の格差に焦点を当てた大規模な金融リテラシー調査を実施することになり、さらにそのデータの提供を受けることも可能となったために、本プロジェクトの予算では、中小企業者および社会階層間の格差に重点を置いた調査を実施することにした。 具体的には、第1に、2016年9月に、中小企業の経営者に対して業績や経営管理の状況に加えて、経営者自身の能力や金融リテラシーについての調査を実施し、3000人からの回答を得ることができた。その結果については、家森信善・北野友士「中小企業経営者の経営能力と金融リテラシー」(神戸大学経済経営研究所ディスカッションペーパー DP2017-J02 51pp. 2017年1月)として発表した。第2に、2016年9月に「金融リテラシーと金融トラブルや借り入れ行動についての調査」を実施した。本調査は、20~30歳代、40~50歳代、60歳以上のそれぞれ900人ずつについて、金融トラブルの経験のある人600人と経験のない人300人を対象に実施した。その結果については、家森信善・上山仁恵 「生活者の直面する金融上の問題と金融リテラシー-2016年・金融リテラシーと金融トラブル等に関する調査の概要報告-」(神戸大学経済経営研究所ディスカッションペーパー DP2017-J04 276pp. 2017年2月)として発表した。
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