本研究を通じて、日本企業の採用活動に関わるいくつかの重要な知見を得ることができた。 とりわけ重要なのは、第1に、2015年以降に発生した日本企業の採用革新が具体的にどのようなコンテンツであったのかということをデータを伴う形で提示できたことである。また第2に、そうした革新がいくつかの企業で実際に起こったとして、それはどのような先行要因を持った企業であったかということを明らかにした点である。同じ環境変化に直面したとしても、採用革新を実施する企業とそうでない企業とが存在しており、その点はこれまで明らかにされてこなかった。こうした点について、データを用いて明らかにしたことが本研究の貢献である。
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