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2017 年度 実績報告書

震災復興のためのCRM(コーズ・リレーテッド・マーケティング)モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K13035
研究機関神戸大学

研究代表者

馬場 新一  神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (50722641)

研究分担者 國部 克彦  神戸大学, 経営学研究科, 教授 (70225407)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードコーズ・リレイテッド・マーケティング / 社会支援購入 / 寄付つき商品
研究実績の概要

震災復興支援に活用できるCRMのモデル開発をするため,企業意見聴取や実証実験を実施して課題を検証しながら研究を進めた。最終年は,CRMの実証実験と被災地情報の収集を実施した。
1)実証実験結果 震災復興というコーズをもつCRMが,企業や消費者の共感を得て受容されるか,2大学生協とTabioで実証実験を実施した。大学生協では,同じコーズ(熊本地震 西原村復興支援)で2016年と2017年の10月に,同じ商品分野(菓子と飲料)で販売実験を実施した。販売実績は,2016年の菓子は前年比140%,2017年の飲料は前年比110%~115%となった。生協来店者とTabioの購入者へのアンケート調査から,支援目的での購入率は10%~15%と推定された。販売実績も同水準であることから,CRMは10%~15%の支援購入が見込める。社会支援目的の購入は,男女差が見られる。顕著な例は、生協での2年目販売実験で、男性の支援購入は前年調査時の8.5%から0%に減衰,女性は10.7%から10.3%とほぼ変わらず,時間経過で男性の支援意識が低下した。
2)CRM継続実施の課題 ①同じコーズでは,インパクトが低下するため,繰返し支援に使うためには関心を喚起する方策が必要である ②CRMは,社会支援購入の男女差を考慮し女性を意識した商品分野を重視する ③周知率が低いため,累積効果も考えて共通マークを使用し,商品が分散して陳列されても,客が見つけやすい工夫が要点となる ④売場が中心となるため,流通事業者を主に企画を進め,製造者の協力を得る取組が成功しやすい流れとなる ⑤製造企業の単独CRMは,単発的で消費者の協力も得にくく,金額も限られ多様な使途に適用しにくい。
3)結論 CRMは,10%~15%の社会支援購入が見込める点で復興支援に適する。コーズの設定や周知方法など課題はあるが、CRMモデルは開発が可能である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] レジリエンスとしての復興経営学体系化研究=CRMの活用を中心として=2018

    • 著者名/発表者名
      馬場 新一
    • 学会等名
      第231回神戸大学RCUSSオープンゼミナール
  • [備考] 寄付つき商品購入者の意識調査

    • URL

      https://www.b.kobe-u.ac.jp/paper/2017.html

  • [産業財産権] 商標登録2017

    • 発明者名
      馬場 新一
    • 権利者名
      神戸大学
    • 産業財産権種類
      意匠
    • 産業財産権番号
      登録第6024040号

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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