• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実施状況報告書

日本の車づくりが、車の「つながり」革新による高利便性進展下において生き残れる戦略

研究課題

研究課題/領域番号 15K13046
研究機関徳山大学

研究代表者

赤岡 広周  徳山大学, 経済学部, 准教授 (70571074)

研究分担者 陳 韻如  滋賀大学, 経済学部, 准教授 (00389404)
平野 実  県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (00405507)
赤岡 功  星城大学, その他部局等, 学長 (10025190)
井村 直恵  京都産業大学, 経営学部, 准教授 (10367948)
李 在鎬  京都橘大学, 現代ビジネス学部, 教授 (40342133)
姜 判国  四国大学, 経営情報学部, 教授 (50405510)
中岡 伊織  宇部工業高等専門学校, 経営情報学科, 准教授 (50469186)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード経営戦略
研究実績の概要

各社の技術開発動向を把握する指標として、各社の申請特許を抽出した。抽出は特許分類コードに基づき、いかなる分類の特許が、どの程度多く出願されたか体系的に分類した。この結果、各社が、どの時期に、どの分類の特許を出願しており、それは時系列的にどのような変遷を遂げているか明らかとした。これは、各社の時系列的な技術開発動向のみならず、環境の判定、経営戦略をも指し示す指標と言える。これまでの分析の結果、各社の特許出願状況には時系列的にみてターニングポイントがいくつか存在することが明らかとなった。これは、当該業種全体に関わるものもあり、企業固有となる特徴も含まれていた。そこで、このターニングポイントの背景とはいかなるものかという疑問点が生じてくる。特許出願状況は、各社の技術開発動向、環境把握、経営戦略などを指し示すものであるから、特許出願のターニングポイントとは、これらのターニングポイントを指し示すものと捉えることができる。本研究は、(1)特許出願状況をもとに当該業界ならびに業界内各社の技術開発状況と経営戦略を把握し、さらには、経営戦略と技術開発に影響を及ぼすとみられる環境等の要因を探るという手法にて、技術革新の転換点にあり、競争激化および競争の性質の変異の渦中にある業界を概観したという点、(2)技術面や、競争状況の面で転換点を迎える他業種の分析にも応用の余地があるという点で重要な意義があろう。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

各社の特許分析を行った結果、時系列的に見た特許出願状況の変遷には、重要な転換点が見出された。各社の特許出願状況は、各社の技術開発の動向を示しており、その背後には各社の経営戦略が存在する。そして、各社の経営戦略は、経済状況・マーケットの状況、競合他社の状況をはじめ環境要因が影響する。各社の技術開発の動向において重要な転換点が存在することは、すなわち、各社の経営戦略か、あるいは全体的な経済状況・市場状況、競合他社の動向に重要な変化があったことを意味している。このうち、これまでの研究では、個別企業の特許申請状況から個別企業の動向を把握するに至った。これにより、今後の研究の方向性はこれまで同様継続可能であり、これまでのところ進捗状況は支障ないと考えられる。

今後の研究の推進方策

これまでの研究で、各社の特許申請状況には、時系列的に見て重要な転換点が存在することが示された。特許申請状況は各社の技術開発動向を示しており、各社の技術開発動向は、各社の経営戦略を受けて方向性が定められる。そして、各社の経営戦略は各社ならびに業界に共通する市場状況、競合状況により規定される。これまでの研究の結果、各社の特許申請状況に時系列的にみたターニングポイントの存在が示されたことから、この背景として、各社の経営戦略の変化、ひいては市場状況、競合状況等環境要因の変化が存在した可能性がある。特許出願状況のターニングポイントが生じた時期、各社および当該業界の外部環境はいかような状況であったか、今後考察を行うことを今後の研究予定としている。

次年度使用額が生じた理由

研究会開催地が当初予定から変更のため、旅費に変更が生じた。

次年度使用額の使用計画

今年度、研究メンバーの所属機関に異動が生じており、研究会開催地および会場手配業務に変更が発生する見込みである。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] "A Study on the Structural Hole of Patent Applicant Network in R&D Management”2016

    • 著者名/発表者名
      Iori Nakaoka, Yousin Park, Yunju Chen
    • 雑誌名

      Proceedings of the 2016 International Conference on Artificial Life and Robotics

      巻: 1 ページ: 477-480

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 社会ネットワーク分析による研究開発組織におけるストラクチャーホールに関する一考察2016

    • 著者名/発表者名
      中岡伊織,朴唯新,陳韻如,赤岡広周,松野成悟,三上喜貴
    • 雑誌名

      日本知能情報ファジィ学会第26回ソフトサイエンス・ワークショップ講演論文集

      巻: 1 ページ: 50-51

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ”A Study on the Core Regidities of Japanese ICT Companies by Patent Analysis”2015

    • 著者名/発表者名
      Yousin Park, Iori Nakaoka and Yunju Chen
    • 雑誌名

      Proceedings of the 17th Asia Pacific Management Conference

      巻: 1 ページ: 65-68

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 規格策定における安全性・利便性・経済性 : カーナビゲーションシステムの接続規格について2015

    • 著者名/発表者名
      赤岡広周
    • 雑誌名

      徳山大学論叢

      巻: 80 ページ: 47-56

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 「社会ネットワーク分析による研究開発組織におけるストラクチャーホールに関する一考察」2016

    • 著者名/発表者名
      中岡伊織,朴唯新,陳韻如,赤岡広周,松野成悟,三上喜貴
    • 学会等名
      日本知能情報ファジィ学会第26回ソフトサイエンス・ワークショップ
    • 発表場所
      山形大学 工学部
    • 年月日
      2016-03-05 – 2016-03-06
  • [学会発表] "A Study on the Structural Hole of Patent Applicant Network in R&D Management”2016

    • 著者名/発表者名
      Iori Nakaoka, Yousin Park, Yunju Chen
    • 学会等名
      2016 International Conference on Artificial Life and Robotics
    • 発表場所
      沖縄コンベンションセンター
    • 年月日
      2016-01-28 – 2016-01-31
    • 国際学会
  • [学会発表] ”A Study on the Core Regidities of Japanese ICT Companies by Patent Analysis”2015

    • 著者名/発表者名
      Yousin Park, Iori Nakaoka and Yunju Chen
    • 学会等名
      17th Asia Pacific Management Conference
    • 発表場所
      Korea Aerospace University
    • 年月日
      2015-09-30 – 2015-10-03
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi