スマートフォンの業界標準がGoogleとAppleの手にある今日、スマートフォンと自動車のシームレスな接続とは、日本の産業競争力につながる問題でもある、との問題意識から現状分析を行った。第1に、特許申請という尺度でみると、国内ICT・自動車企業のカーナビゲーション関連技術開発は一段落したとみられる状況であることが示唆された。なお、この動きと同時期に、海外企業の保有特許の引用が増加傾向にあることがわかる。 第2に、特許申請件数の多寡(これは研究開発能力と等値ではない)と、カーナビ分野における重要技術の保有の多寡(これは特許被引用度と等値ではない)は、必ずしも合致しないことが示された。
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