研究課題/領域番号 |
15K13062
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
浜田 宏 東北大学, 文学研究科, 准教授 (40388723)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 不平等 / 所得分布 / 階層ベイズ |
研究実績の概要 |
平成28年度は所得分布生成モデルを再定式化して,以下の三つのインプリケーションを導出した. 1) The inverted U-curve is realized by the expansion of success chance. 2) The China puzzle occurs because the increase of average income and Gini coefficient are simultaneously followed by the expansion of success probability p under the range p∈ (0,0.5). 3) The income inequality is stable, though human capital inequality decreases because of human and network capital elasticity and network capital diminishes the impact of human capital equalization on income inequality. また分布生成モデルの理論パラメータを階層ベイズモデルにより推定した.推定のためのコードはJAGSとStanで作成,完全な再現可能性を確保した.今年度の成果は査読付き学会誌,国際学会(ISA),国内学会で報告した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
モデルの定式が進み,データによる検証の方法も確立した.よっておおむね順調に進呈しているといえる.
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今後の研究の推進方策 |
今後はモデルパラメータ推定のためのデータの選定とStanコードの効率化を目指す.
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次年度使用額が生じた理由 |
国際学会旅費が計画時よりも少なかったため,若干の未使用額が残った.
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次年度使用額の使用計画 |
MCMC推定のためPCのハード的性能を強化する必要がある.SATA接続以上の速度を可能とするM.2規格のSSDの購入に充当する.国際学会報告を一件追加して旅費を充当する.
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