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2017 年度 実施状況報告書

実験・数理モデルによる理論社会学の刷新

研究課題

研究課題/領域番号 15K13062
研究機関東北大学

研究代表者

浜田 宏  東北大学, 文学研究科, 教授 (40388723)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2019-03-31
キーワード所得分布 / ベイズモデリング
研究実績の概要

今年度はHamada, Hiroshi, 2017, "A Generative Model for Action by Hierarchical Bayes Approach," proceedings paper of the 1st RC33 Regional Conference on Social Science Methodology: Asia.(http://140.109.171.200/2017/abstract/cfpa021.pdf)と題する研究報告を行い,ベイズモデル化した所得分布の生成モデルを日本とアメリカの個人年収のデータで検証した.年齢カテゴリを用いて階層化したベイズモデルによって,所得獲得機会の世代間格差を表現して,比較したところ資本獲得チャンスは年齢の変化の影響を余り受けないこと,また投資利益率が年齢と共に微減することが分かった.
またベルヌーイコアアプローチの一環として,教育達成に関する相対リスク回避仮説をベイズモデル化した.このモデルでは従来のロジスティック回帰による進学機会の推定ではなく,相対リスク回避の確率モデルから,ベルヌーイ確率変数(進学非進学に対応した応答変数)のパラメータを,ベータ分布の分布関数として表現して,ベータ分布の引数をモデルの外生変数として推定するという新しいアプローチを採用した.従来のモデルでは推定できなかった潜在変数の事後分布をMCMC推定を利用して推定する点に独自性がある.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究は概ね順調に進んでおり,研究成果の論文化も進行している.

今後の研究の推進方策

階層モデルのWAICについては予測モデルの仮定に応じて計算方法が異なるため,非階層モデルと比較する場合に,どの予測モデルを用いるべきかを検討したうえで,既存のGLMと分布生成モデルの予測精度を比較する.また本研究をベルヌーイコア・アプローチのサブモデルとして体系化する作業も同時に進める

次年度使用額が生じた理由

階層モデルのWAICについての計算手法の誤りがったことが分かったため,再度推定をやり直す必要があるため.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] A Generative Model for Action by Hierarchical Bayes Approach2017

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Hamada
    • 学会等名
      1st RC33 Regional Conference on Social Science Methodology: Asia.
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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