本年度も引き続き広域自治会(さくらの会、すみれ会、郡山方部居住者会)の役員への聞き取り調査を行った。2018年度は2017年4月から富岡町内が一部地域を除き避難指示が解除されたことによる「選択」がある程度落ち着いたともいえる。そうした背景もあり、これまでの役員らからの聞き取りによれば、富岡町民である「証」ともなる会員が帰町/避難先定住の二通りに収束するなかで、広域自治会としての活動上の課題や今後の展開をどのように捉え、考えているかを明らかにできた。 また、いわき市などで展開している交流サロン(泉玉露、平、四倉)、更には富岡町内に設置された町内サロンも、4月の一部地域を除いた避難指示解除を契機にその役割が変化したものの利用者側からの存続ニーズが高いにも関わらず、町内サロンと泉玉露サロンが2018年度をもって閉鎖された。帰町/避難先定住などを「選択」した後の展開を検討する必要があることを、各サロンの関係者への聞き取りから明らかにした。
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