戦後日本におけるハンセン病者・結核(元)患者の集団的活動について、各地でのインタビュー調査と資料調査を実施した。 UCLAに客員研究員として滞在し、日本のハンセン病者のコミュニティについての研究報告を行うとともに、現米領・旧米領を含む東南アジアや太平洋島嶼地域のハンセン病者や結核患者のコミュニティに関する資料調査を実施した。 また、戦後日本のハンセン病療養所における集団的活動(自治会や患者運動などの政治的活動、療養所内の文化的活動、相互扶助などの生活実践)の生成・展開過程とその意味・影響について総合的に叙述した、単著『ハンセン病療養所を生きる―隔離壁を砦に』(世界思想社)を刊行した。
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