本研究では、生活保護定時制高校生の修学継続・就労支援モデルとして、カフェ事業、学習支援事業、グループワーク事業の3事業からなる重層的支援モデルを提示した。まず、カフェ事業に関しては、定時制高校生の日常生活を把握するとともに悩みや困りごとを早期にキャッチすることで専門機関につなぐことができる。また、カフェでの相談として、学習の躓きなどがある場合、学習支援事業へつなぎ学習意欲を高めることで修学継続を支援する。さらに、グループワーク事業を実施することにより、高校生としての自己覚知を促すとともに先輩の語りの中から卒業後の将来をイメージするなどして自己肯定感を醸成することで就労支援へとつながると考える。
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