研究課題/領域番号 |
15K13107
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
熊谷 忠和 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (30341655)
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研究分担者 |
Cleminson Tim 川崎医療福祉大学, 医療福祉マネジメント学部, 講師 (20412265)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ソーシャルワーク / ライフストーリー / 当事者 / 聞き取り調査 |
研究実績の概要 |
1)ハンセン・アルコール依存症・HIVとソーシャルワーク、さらに現象学関連の文献も含め内外文献を収集した。2)分担研究者Cleminson講師とはたびたびミーテイングをもち、本研究にかかわる討議を繰り返した。海外の協力研究者(Bournemouth大学Parker教授,Azman博士,Grandvalley州立大学Borst教授)とはオンラインを通して5回程度、本研究の目的や進め方を説明した上で意見交換した。また、協力研究者が所属する大学の倫理委員会へ提出する書類に関連する情報提供を行った。3)研究の倫理的留意事項、調査項目、説明同意書を含めた書類を作成し、平成27年11月25日口頭試問を受け、審査され、平成28年1月14日付で川崎医療福祉大学倫理審査委員会より承認を受けた。4)GrandValley州立大学(GVSU:ミシガン州グランドラピッツ)を訪問し、当事者の聞き取り調査及び質問紙調査を本格的実施していくための環境づくりとソーシャルワーク実践研究動向を把握した。HIV取り巻く状況について研究協力者であるBorst 教授(GVSU)より詳細説明を受けた(3月19,20日:Borst邸)。Borst教授の文化的コンピテンス関連講義に参加し、本研究についての説明を行った(3月22日:GVSU)。来年度予定の聞き取り調査に向け具体的な調査対象を絞り込むことができた(3月21日:GVSU)。現場のソーシャルワーカーとのセッションの機会を3回持つことにより、どのような援助枠組みを持ち実践に向けているのか把握し、ソーシャルワークの枠組研究へのつながりが考察できた(3月21日23日:BETHANY)。法的ソーシャルワークの具体的場面として、Grant博士(GVSU:Dean:地域福祉学部長)により、法廷での見学が許可され2例のソーシャルワーカーが絡む調停の実際を傍聴した(平成28年3月23日:Kent County Judicial)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度当初並びに前払い手続き時に予定した計画、1.文献収集、2.分担研究者、海外研究協力者との共通認識、3.倫理審査委員会の申請承認、4.GVSU訪問し調査関連インタビューの実施)は実施できた。ただし、4.に関連した当事者インタビューは、当事者の都合により準備にとどまり先延ばしとなった。
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今後の研究の推進方策 |
1.平成28年度においては、国内では長島愛生園、海外ではスンガイブロー療養所(マレーシア)を拠点としてハンセン当事者に対して「人生に関するアンケート調査」及び聞き取り調査を実施予定である。なお、27年度において実施ができなかったグランドラピッツでの当事者への聞き取り調査はオンラインにより実施する。
2.平成29年度においては、国内外のアルコール依存回復者への「人生に関するアンケート調査」及び聞き取り調査を実施予定である。海外での調査地はボーンマス市(英国)を予定している。また平成29年年度終盤ではそれまでの調査データ入力、分析さらに研究成果のまとめにはいる予定とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた消耗費(プリンタートナーにかかる費用)が必要でなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
消耗費(プリンタートナー費用)として活用予定。
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