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2016 年度 実施状況報告書

「発達・知能検査結果の伝え方」ガイドラインの作成~有効な発達障がい児支援のために

研究課題

研究課題/領域番号 15K13144
研究機関徳島大学

研究代表者

上岡 義典  徳島大学, 大学院総合科学研究部, 教授 (50641411)

研究分担者 上岡 千世  四国大学, 生活科学部, 准教授 (20531833)
島 治伸  徳島文理大学, 人間生活学部, 教授 (40441597)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード心理検査 / 発達障がい / 保護者
研究実績の概要

近年、発達障がい児に対して、発達・知能検査を実施する機会が増えたものの、検査結果の「伝え方」に関する研究は非常に少ない。そのため心理臨床の現場においては、検査の倫理規定を踏まえた上で、各報告者の創意工夫のもとに結果報告がなされており、当時者である保護者のニーズが十分に反映されていない実情がある。本研究では、これまでに我々が行なってきた結果報告における保護者ニーズ把握の予備調査結果をベースに、発達障がい児の保護者に調査を実施し、結果報告における当事者ニーズを明らかにする。並行して、報告者である専門家に結果報告の在り方に関する調査を行なう。以上の結果を統合し、保護者への実践を経て、「発達障がい児の保護者ニーズを踏まえた結果の伝え方」に関するガイドラインを作成する。
平成28年度は、関連学会などで「心理検査結果の伝え方」に関する研究情報を更に収集するとともに、研究発表者との意見交換を行った。その後、以前に我々が実施した「結果報告における保護者ニーズ把握の予備調査」の質問紙調査項目を踏まえて、分担研究者とともに再予備調査項目を選定し、再予備調査のための質問紙を作成した。平成29年3月に、研究協力者の協力のもと、児童デイサービスを利用している発達障がい児(疑いを含む)の保護者40名に対して再予備調査を実施し、同意を得た23名から回答を得た。また報告者である専門家4名に対して、面接による聞き取り調査を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究スタート前は、関連研究の報告は皆無に等しい状況であったが、研究がスタートした頃より、関連するであろう考えられる研究発表がごく僅かではあるものの認められた。そのため、それら情報の収集や研究者との意見交換に時間を要する結果となった。

今後の研究の推進方策

現在、再予備調査の結果を分析は終了し、その結果を踏まえて本調査のための質問紙作成を作成中である。研究への協力体制は非常に良好な状態にあるため、本調査実施は短期間で可能であると考える。また専門家への調査に関しても、既に了解は得ているため、スムースな実施が予想される。

次年度使用額が生じた理由

研究遂行にあたり、更なる情報収集などの必要性が生じ、研究実施が遅れたため、研究報告のための旅費などが使用するに至らなかった。

次年度使用額の使用計画

学会での研究報告にはエントリー済みであり、また今後の調査実施は予定されているため、旅費や謝金の計画的な使用は可能であると考える。

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公開日: 2018-01-16  

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