女性の妊娠適齢期は医学的には25歳から35歳であるが、女性の平均初婚年齢は年々上昇しており、不妊症の夫婦も増加している。不妊症の原因の40%は女性で、25%は男性であり、両方が原因の場合は24%である。不妊治療をうけるには心理的抵抗がある夫婦は多い。しかし、不妊のためのカウンセラーは少なく、その方法論も確立していない。そこで、不妊治療の現状を海外調査で行い、カウンセリングの方法の開発を試みた。時間設定・質問内容・面接の方法について検討し、その方法を不妊カウンセラー研修会等で実践を行った。患者のニーズに応じた生殖医療の専門性的知識とカウンセリングのスキルの両方のバランスが必要である。
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