研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、感情性の鳥肌の神経基盤を解明するための手がかりとして、感情性の鳥肌が生じる感情の種類についての感情横断的な検討を行った。研究を通して得られた成果は、鳥肌が体験されやすい感情として恐怖や畏怖、驚きの重要性を明らかにした。一方、怒りや楽しさで鳥肌が体験される頻度は比較的低くなっており、感情性の鳥肌が交感神経活動の亢進によって全般的に説明されるわけではない可能性が示された。このことから、感情性の鳥肌の生起メカニズムとしてより微細な神経系の働きを想定する必要性が示唆される。
感情心理学