研究課題/領域番号 |
15K13168
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小村 豊 京都大学, こころの未来研究センター, 教授 (80357029)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 自己 |
研究実績の概要 |
統合失調症は、客観的な評価が難しく、病態理解が進んでいないが、自己の内部で起きている事と、外部で起きている事の区別がつけることが難しいとされる。近年の臨床研究で、セルフモニタリング能力が、統合失調症の有用な指標であることが分かってきた。本研究では、従来、げっ歯類の統合失調症モデルで、着目されてきた常同性や自動性とは、別個の視点の統合失調症モデルを確立すべく、霊長類の動物モデルとして、マカクサルに、セルフモニタリング課題を導入した。本年度は、複数の個体において、その行動課題を確立し、各個体のセルモニタリング能力を定量化した。その結果、個体間でも、同一個体内でも、その能力に変動が認められることが、分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
複数の動物にて、セルモニタリング課題の有効性を確認できた。
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今後の研究の推進方策 |
霊長類のセルフモニタリング能力を支える神経基盤を探る。
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次年度使用額が生じた理由 |
行動実験とその解析まで行い、神経科学的アプローチを次年度に予定している。
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次年度使用額の使用計画 |
神経科学的実験を行うための物品を購入する。
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