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2016 年度 実施状況報告書

技術に関わる意思決定能力の育成を指向したゲーミングによる指導方法の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 15K13229
研究機関広島大学

研究代表者

谷田 親彦  広島大学, 教育学研究科, 准教授 (20374811)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード中学校技術科 / 意思決定能力 / ゲーミング
研究実績の概要

昨年度に特定した「学習場面の必要性」があり,「授業で扱いにくい」と考えられている意思決定場面の特徴を把握して,ゲーミング手法を援用した指導方法の開発・検討を行うために,意思決定の思考の枠組みを作成した。
この枠組みは,「意思決定場面の認識」,「解決策の提案」,「解決策の分析と評価」,「解決策の比較・検討」,「解決策の決定」から構成される。「意思決定場面の認識」では,技術的な意思決定が必要な状況や場面を認識する。「解決策の提案」では,課題を解決するための方法や技術を想定する。「解決策の分析と評価」では,解決策となるそれぞれの方法や技術の性質や特徴を理解する。「解決策の比較・検討」では,性質や特徴踏まえた方法や技術について,どのように課題解決に用いればよいのかを比較・検討する。「解決策の決定」では,課題解決の目的と条件に応じた方法や技術について決定する。
このような枠組みに沿って,社会的側面,環境的側面,経済的側面などの技術的な観点から意思決定場面の制約条件や目的を検討し,技術的な観点のトレード・オフに基づいて最適解の導出を目指した思考・判断を誘発する学習過程を構想した。
また,この思考の枠組みに基づいてカードなどをツールとして用い,技術に関わる意思決定場面における意見や理由をグループ内の他生徒に表明・説明する授業展開を検討した。さらに,これらの枠組み,学習過程,教材教具による指導方法を検討し,学習指導や学習評価を行う準備を整えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

技術に関わる意思決定の思考の枠組みを作成し,授業実践の準備が整ったため。

今後の研究の推進方策

構想した計画に基づいて技術科の授業実践を行い,記録した授業の省察と調査結果から授業実践について検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

学会発表などの旅費について単独で使用することができなかったため

次年度使用額の使用計画

学会発表の旅費として未使用額を充てることにする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 技術科授業でトレード・オフの思考・判断を導く学習の枠組みと実践的指導方法2016

    • 著者名/発表者名
      谷田親彦・向田識弘・田鎖浩太・田中誠也
    • 雑誌名

      日本産業技術教育学会誌

      巻: 58 ページ: 8189

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Proposal of Learning Method that Leads to the Optimal Design in Technology Education2016

    • 著者名/発表者名
      向田識弘・谷田親彦
    • 学会等名
      the 9th Biennial International Conference on Technology Education Research
    • 発表場所
      University of South Australia(Australia)
    • 年月日
      2016-12-02
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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