本研究課題の結果は以下のように概説できる。(1)技術に関わる意思決定場面に対する技術科教員の意識について検討するための調査を行い,教科書などから抽出した学習場面の必要性と,授業での設定の難易度について検討した。 (2) 技術ガバナンス能力の評価に関する授業における生徒の学習過程を分析し,生徒が技術を評価する思考や検討する実態について検討した。(3) 技術に関わる意思決定を行う学習場面を適切に扱う授業の枠組みとして,「制約条件の分析」「解決策の評価」「解決策の比較・検討」「解決策の決定」を構成し,カード教具を用いた授業を中学3年生172名に実践し,その効果を検証した。
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