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2015 年度 実施状況報告書

データベースト・カウンセリング&ガイダンスシステムの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K13241
研究機関東京理科大学

研究代表者

八並 光俊  東京理科大学, 教職教育センター, 教授 (70210284)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードいじめ防止対策推進法 / データベース / 生徒指導
研究実績の概要

本研究は,いじめ防止対策推進法に対応したいじめ防止,早期発見,早期対応,重大事態への対処用のデータベースシステムの開発を目的としている。また,当該データベースシステムを,データベースト・カウンセリング&ガイダンスシステムと呼称する。また,略称として,DB_CGS(Data Based Counseling&Guidance System)を用いる。
平成27 年度の研究目標は,商用のデータベース・ソフトウェアである桐10(管理工学研究所)を基幹ソフトウェアとして,DB_CGS のプロトタイプを作成することであった。当初の計画通りに,前期では,DB_CGS が取り扱うデータの構造化を,学校現場でのニーズや実態分析を通してコンテンツの検討し,そこに含まれる各データベース,入出力のインターフェースを作成した。
後期は,DB_CGS をWebブラウザから呼び出し,操作できるようにホームページを作成した。同ホームページでは,「いじめ事案概要」,「アセスメント」,「個別援助計画」,「モニタリング」,「チーム会議」,「調査報告」の基幹コンテンツを配置し,データベースを起動し各種処理が行えるようにした。また,いじめ防止等対策委員会,生徒指導部会,学年会,職員会議等での活用を想定して,「いじめ防止対策推進法」,「国いじめ防止基本方針」,「地方いじめ防止基本方針」,「学校いじめ防止基本方針」の補助コンテンツを配置した。これらは,PDFファイルがリンクされている。これによって,DB_CGS ホームページを起点として,各種データベースの呼び出しや入出力,検索などが,迅速に行える。以上のように,当該年度の目標は達成された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は,DB_CGS のプロトタイプの開発が目標であった。開発ポイントであったホームページ画面から,多様なデータベースや必要情報を呼び出すということはクリアした。また,いじめ防止対策推進法におけるいじめ防止,早期発見・対応,重大事態への対処に対応したコンテンツ開発も,大半を行った。その成果に関しては,学会発表や学術論文として報告した。以上の点から,当初の計画通りおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

平成28年度前期においては,DB_CGS のプロトタイプで,学校現場での実用性を考慮し,やや不十分だと思われるデータベースの開発を行う。その後,DB_CGSをインストールしたノートPC とプロジェクタを用いて,ホワイトボード等への投影実験を行い,操作性や視認性の確認し,最終調整を施す。後期では,DB_CGS完成版を教員やスクールカウンセラー等に,試用評価を行い。その評価結果に基づいて,DB_CGS実用版を開発する。申請時は,本学のHPでDB_CGSを公開予定であったが,前期の開発作業と後期の試用評価と,その間の学会発表や学術論文での成果公表までが限界だと判断し,それについては行わない。

次年度使用額が生じた理由

商用データベースとノートPCの金額と謝金における所得控除分の金額によって,端数が生じ,当初予算額50万円より約5千円の未使用金が発生した。

次年度使用額の使用計画

平成28年度のノートPCの購入等で,前年度の繰越金約5千円を支出する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] データベースト・カウンセリング&ガイダンスシステムの開発(Ⅰ)-いじめ防止対策推進法に基づくいじめ対応データベース-2016

    • 著者名/発表者名
      八並光俊
    • 雑誌名

      東京理科大学紀要(教養編)

      巻: 48 ページ: 1-13

    • 査読あり
  • [学会発表] チーム援助によるいじめ対応データベース・システムの開発2015

    • 著者名/発表者名
      八並光俊
    • 学会等名
      日本生徒指導学会
    • 発表場所
      群馬大学
    • 年月日
      2015-11-15

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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