先導的に実践的・体験的学習に取り組んでいる高等学校商業科教員にインタビュー調査を行った。その結果、実践的・体験的学習は生徒に何かしらの気づきを与えるための「場」として設定していることがわかった。また、そうした指導の中で先導的教員が重視するのは、「チームワークと一体感、広がり」、「コミュニケーション力養成」、「勉強に向かう姿勢」、「自主性や自信」、「商業高校としての人づくり」などである。これらを最終的に生徒の「進路実現」につなげ、先導的教員は、「商業教育での実践的・体験的学習を通してキャリア教育を展開している」ことがみえてきた。
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