研究課題
挑戦的萌芽研究
2つの中学校区(2中学校、4小学校)の協力を得て,種類の異なる質問紙をほぼ同時期に用いて2年間にわたる調査を実施することで、学校におけるいじめアンケート調査のワーディングの及ぼす影響を明らかにし、学校現場で活用しやすく、役に立つアンケートの提案を目指した。実際に用いたのは、国立教育政策研究所が「いじめ追跡調査」で用いてきた調査票と、学校での実施の際の負担を考え,被害経験2項目,加害経験2項目,計4項目からなる簡易式の調査票を用いて分析を行った。
生徒指導学、教育社会学
ほぼ同じ時期に、種類の異なる質問紙を用い、同じ内容について尋ねる調査を複数回にわたって実施したうえで、それらの結果の比較によってワーディングの検証を行うという試みは、いじめに関する調査では、従来行われたことがなかった。今回の知見により、ワーディングが及ぼす影響の大きさ、学術的調査に用いられる調査票の安易な学校での使用の問題が示唆された。