研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、スカーミオン(Sk)を室温で観測することを目的として垂直磁気異方性を有する強磁性体薄膜を用いてSk生成と観測を行った。(1) Co/Ni多層膜を用いた実験的研究では、細線中で磁区構造の移動を観測することはできたが、Skの移動を確認する段階までには至らなかった。(2) 数値シミュレーションを用いてCo/Ni多層膜におけるSk生成条件について研究を行い、Skが室温で安定して存在する条件を明らかにした。他の研究として(3) 十字型構造を持つ磁性細線の中心部分の磁化構造に依存したトポロジカルホール効果の大きさ調査(4)圧電基板LiNbO3上のNi細線内の磁区構造の変化について研究を行った。
スピントロニクス