現在,ブレインマシンインターフェイスが現実味を帯びつつあるが,臨床的な利用を超え社会で用いられるようになるにはシルードルームを必要としないウエアラブル脳磁計のための新しい磁気遮蔽材が必要となる.本研究では,従来法では困難な粒径20nmクラスの均一な酸化鉄ナノ粒子磁性流体を合成する方法を開発し,それらの粒子の位置の自由度,空間配置,配向や密度揺らぎと粒子間の磁気的協力現象の相関を,高透過力小角X線散乱を用いたその場観察技術を用いて調べ,液体遮蔽材としての潜在力を検討した.また、磁気相関の空間分布が問題となったため、透過中性子分光を用いた新たな評価法(2017日刊工業新聞他)を開発した.
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