規則的なナノ細孔を有する多孔質アルミナ薄膜を通して高圧ガスを溶液内に噴射することでナノバブル(NB)を発生させる新規手法を提案し、生成したNBの粒径分布と、NBによる有機物洗浄効果を調べた。NBの粒径は50 -150nmであり、内包ガスの種類によって粒径が異なることが分かった。有機膜で被覆されたSi基板表面を、NBを含む純水中に浸漬させた結果、基板表面の有機物の減少が観察され、また表面に1ミクロ以下の径の円形膜剥離痕が観察された。円形痕からは炭素元素が検出されず、NBによる有機薄膜除去の効果が確かめられた。
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