低温溶液プロセスで製膜できるペロブスカイト層を光電変換層とするペロブスカイト太陽電池が急激な進化を遂げている。そのため、これに利用されるn、p型無機半導体ナノ薄膜においても低温溶液プロセスによる作製法の開発が重要なキーテクノロジーになっている。本研究では、独自に開発した低温フラックス法によるn型半導体である酸化亜鉛ナノ結晶の低温(150℃)結晶成長/界面接合とそのメカニズムを明らかにした。また、p型半導体であるヨウ化銅及びチオシアン酸銅のクラック・ボイドレスナノ薄膜の低温(150℃)溶液プロセス法の開発に成功した。本方法は、アルコール溶剤を用いた前駆体溶液の作製を特徴としている。
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