パラジウム(Pd)とリン(P)で構成されるPd-Pナノ粒子がPd基合金ナノ粒子に変換する新奇合金化現象を発見し、本現象を活用することで、様々な粒径(3-50 nm)、結晶性(非晶質、結晶質)、形態(球、中空など)のPd-Pナノ粒子から、様々な組成のPd基合金ナノ粒子を創製に成功した。また、この反応が「元素選択的ガルバニック置換反応」という新奇現象であり、反応前後でナノ粒子の形態が保持される「仮晶反応」であることを明らかにした。加えて、本手法で得られたB2-PdInナノ粒子が可視光領域に局在表面プラズモン共鳴吸収を有することを世界に先駆けて発見し、材料創製における本手法の有用性を示した。
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