研究課題
熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電効果は低炭素社会に向けた重要な科学技術であるが、バルク材料ではその熱電変換効率の限界という大きな原理的問題を抱えている。本研究では、自己組織化的に組みあがる複合酸化物1次元ナノ構造体を用いて理論予測されている低次元化によるゼーベック係数の向上と熱伝導率の低下を検証し、バルク酸化物材料では到達し得ない熱電変換効率を実証することを目的とする。我々の強みはこれまでに構築した熱電酸化物材料を10nm以下のナノワイヤ構造化する形成技術と単一ナノワイヤ物性測定技術にある。
2: おおむね順調に進展している
1本の金属酸化物ナノワイヤの熱起電力を精密に測定するシステムを構築し、その妥当性の検証に成功しているため。
1本の金属酸化物ナノワイヤの熱起電力測定のみならず、熱伝導率を精密に測定するシステムを構築し、従来測定技術では埋もれていた単結晶ナノワイヤ物性を抽出する。
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