現代のハイテク社会で必要であるレアメタルは、希少かつ一部地域に偏在化しているため入手困難で、産業廃棄物からのリサイクルが必須である。また、原発事故で放出されたレアメタルを含む放射性元素の回収が喫緊の課題となっている。そこで、これらのメタルに結合するペプチドを人工設計した。この結果、設計ペプチドは目的金属のみに選択的に結合するだけでなく、呈色により目的メタルを感知するセンサー能を有することを発見した。さらにメタルを自己集合させて回収可能なナノ粒子に転換する機能を有していることが判明し、全く新しいリサイクル法への道を切り拓くこととなった。
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