金属触媒を1000℃の炉内に留置して3次元グラフェンを生成した。炭素源の流量を増減することで触媒に生成するグラフェン層数を数層から10数層まで変化させられることがラマン分光により確認できた。得られた試料の透過型電子顕微鏡観察でも結晶性の高いグラフェンの生成が確認できた。得られた試料に関して触媒を酸により溶解し、グラフェン構造体だけを取り出した。メッシュ状構造体に関しては油水分離が可能か検討するために濡れ性の測定を行った結果、金属メッシュ単体よりも疎水性が向上していることが明らかになった。また、構造体表面に炭素による二次構造を形成することでさらに優れた疎水性を示すことが分かった。
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