温度応答特性をもつNIPAMハイドロゲルにシリカコロイドを分散させてフォトニック結晶ゲルを調整し,それをマイクロ流体デバイスを利用してゲルマイクロアレイを作製することで,微小領域からの物理量および化学量を計測可能なセンサの開発を行った.これらのマイクロスケールにパターニングされたゲルは,シリカ粒子によるコロイド結晶を内部に有しているため可視光領域の構造色を呈している.これにより,化学物質の濃度を可視光領域の色の変化としてマイクロスケールのアレイとして表示できることを確認した.このセンサデバイスを用いることで,エタノールの濃度と温度を同時に呈示することに成功した.
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