機械的に極微小変位するギャップ駆動メタ表面により、放射率スペクトルを動的に変化可能であることを実験的に示した。波長3~4μmの中赤外光を共鳴放射する金属ストライプと金属連続膜から構成されるメタ表面のギャップを圧電素子によりわずか20~40nmだけ変位させ、放射率(吸収率)の変化を確認した。この結果は、最大100MHzの超高速振動が可能な厚み振動圧電素子を用いてメタ表面の熱放射スペクトルが動的に制御できることを示唆している。タングステンとHfO2で同様のメタ表面を形成すれば、1000℃という高温の熱放射を10~100MHzという高速で変調可能することが可能になる。
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