本研究では、釣り糸人工筋肉に及ぼす作製条件の影響を検討した。50℃までの範囲においてより高い作製温度は成功率を高め、20℃における成功率は重量にかかわらず50%より低いことが分かった。より高い温度およびより高い重量での作製はより長い人工筋肉をもたらし、より長い筋肉はより大きく作動するが、収縮比はほぼ一定に保たれる。また,導電糸で作られた人工筋肉では、研究者によって受け入れられている従来の仮定とは対照的に、ジュール加熱による作動中に電気抵抗が非線形に大幅に減少することが見出された。この現象は、加熱による人工筋肉の変形に伴う伝導経路の変化を反映していると説明することができる。
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