光触媒技術は、日本の研究が先進する分野であり水から水素、及び酸素を生製するクリーンエネルギー創出技術である。現状は希少金属の酸化物において太陽光のうち400nm以下の紫外領域(約4%)の波長帯域の活用に留まっている。一方、鉄シリサイド半導体(β-FeSi2)はその禁制帯幅は0.80eVと狭いこと、及び光吸収係数が1eVで1E5 /cmと大きいことから太陽光スペクトルの84%の波長帯域が活用できることが期待される。 本報告ではβ-FeSi2とワイドギャップ半導体のSiCとが接合した半導体複合粒子を創生し可視光照射による水分解からの水素精製を報告する。
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