本研究ではビーム断面に偏光の定まらない特異点を有する偏光渦パルスを利用した新規コヒーレント分光(縮退四光波混合分光と呼ばれる非線形レーザー分光を用いた時間分解ポラリメトリ)を開発し、半導体GaN励起子(電子-正孔対)に対して次の項目に関する知見を得ることに成功した:(a)励起子交換相互作用と歪エネルギーの定量的瞬時評価、特に等方性試料に残留する微小な異方性の高感度かつ高精度な評価、(b)励起子の対称性破れを反映した偏光特異点ダイナミクス、(c)スピンおよび擬スピン応答およびスピン相関ダイナミクス
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