本研究は、散乱媒体による信号符号化を利用した超高速ファイバ伝送イメージング技術の開発を目的とする。散乱媒体としてマルチモードファイバを利用することにより、ファイバを介した情報伝送を実現する。ファイバを透過した観測信号をニューラルネットワーク等の識別器に直接入力させ、機械学習アルゴリズムを適用することで、イメージング過程を経ることなく、物体識別と物体再構成を行なった。 シミュレーションならびに実証実験により、本手法の原理を確認した。本研究は、低コストかつ省エネルギーで光計測と情報伝送をシームレスに接続でき、遠隔地や体内等の閉空間内部のイメージングへの応用が期待できる。
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