超短パルスレーザーが光ファイバを伝播する際の主として4波混合過程を利用して、ファイバ出射後の広帯域スペクトルの周波数モード間に量子論的相関が発生可能である。 まず、広帯域スペクトルを固有値分解解析し、直交固有関数(シュミッドモード)を摘出するためのマルチ周波数モード間量子相関解析理論を新たに構築した。その結果、ゼロ分散波長でのファイバ伝播においては、高次の周波数モードまでの高いスクイージングが得られることを明らかにした。 さらに、ファイバ入射パルスのスペクトル位相を最適化制御することにより、4つのスペクトル帯それぞれをモードとしたあらゆる形状の4モードクラスター状態が達成できることを実証した。
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