研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究はコヒーレントX線回折実験を用いて物質中のダイナミクスを可視化するための新しい測定・解析の方法論「X線動的回折顕微法」を提案することを目的として実施した。本研究では散乱像の時系列データに対して時間方向の情報冗長性を活用して、物質中のダイナミクスに関する前提知識なしにX線散乱実験で失われる位相情報を回復して実空間動画像の再構成に成功した。本格的な研究成果は今後の研究動向を待つ必要があるが、挑戦的萌芽研究として、時間方向の冗長性を活かした解析手法の可能性を先駆的に示すことができた。
X線回折物理