数十フェムト秒(FWHM)の電子バンチの空間電荷分布を加速器真空系の外で非破壊・リアルタイムで計測する測定系を開発した。真空ダクトにメタマテリアル層を蒸着したプリズムを設置し、電子バンチ起因のクーロン場で表面プラズモン共鳴(SPR)を励起させ、これを計測する。 SPR基板の構造は、実際の加速器の運転条件を反映した数値計算で最適化した。2015、2016年に京大ナノハブで製作し、レーザー顕微鏡でパターンの寸法・表面粗さの評価を行った。 実証試験はSPring-8のRFフォトカソード電子銃試験加速器で行う。加速器の増強工事と制御系の整備が予定よりも大幅に遅れた為、2017年12月以降を予定している。
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