積分方程式を用いたMaxwell方程式の数値計算法において,従来の解法より未知関数の連続性に関する要求を緩和した不連続Galerkin法(DG法)を使用し,その精度を検討するとともに,前処理法や,Hdiv内積を用いて低周波破綻を回避できるかどうかなどを検討した.研究の結果,rooftop関数を用いたDG法の有効性を確認した.また,Hdiv内積を用いたDG法を定式化し,超低周波以外では双対基底を用いなくても従来法より精度の良い解析が可能であることを確認した.DG法の前処理法としては3重対角前処理法が有効だが,Calderonの前処理法は有効ではないとの結論となった.
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