マグマ(X、・)に対して整数全体の集合ZからXへの写像aが右再帰列であるとは、a(n+2)=a(n)・a(n+1)が全ての整数nに対して成立することであるとする。また、aが左再帰列であるとは、a(n+2)=a(n+1)・a(n)が全ての整数nに対して成立することであるとする。例えばマグマ(X、・)を整数全体の集合Zが通常の加法に関してなす群(Z、+)とすれば、右再帰列と左再帰列は一致して、それはフィボナッチ型数列を負数番へ拡張したものである。いろいろなマグマや群やカンドルにおける右再帰列や左再帰列について考察した。また右再帰列や左再帰列がいつ全射になるかについても考察した。
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