研究成果の概要 |
1. 流体内N体問題および混相流仮定の2種の数値計算を基盤として研究を進めた。数値計算データが示す特徴と実験データが示す特徴の整合性を確認およびナノ粒子分散系のダイナミクスに対する2種の近似的評価の相違点はある程度明らかになったが, 「離散と連続のちがい」を十分に示唆するデータを入手する段階まで達することはできなかった。 2. 2次元空間内に孔のあいた壁と1つの円形ナノ粒子を考え、流れにシアが存在する場合について、ナノ粒子の挙動を記述する数理モデルの作成を試みた。ここでの設定は2次元であるが,解析的な問題の扱いであることにより流体内ナノ粒子のダイナミクスに対するより明確な示唆を得る可能性がある。
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