世界的に注目されている低質量暗黒物質の直接探索実験は、比較的原子量の小さい物質で低閾値の検出器を製作することで、小型の検出器でも感度の高い探索実験を行うことができる。本研究は有機半導体を放射線検出器として動作させ、暗黒物質探索実験に必要とされる要素技術を開発することを目的とした。 有機半導体を用いて検出器構造を製作、α線、重粒子線を照射する試験を行い、放射線検出器としての動作を確認した。低質量暗黒物質探索実験に用いるためには10倍以上のシグナル/ノイズ(S/N)比の改善及び大型化が必要であることが判明した。
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